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イスラム建築の最高峰!アルハンブラ宮殿の見どころを解説!
観光地として大人気のスペインは世界遺産の宝庫で、その数なんと48件(2020年時点)!!
そんなスペインの世界遺産の中からイスラム建築の最高峰と称されるアルハンブラ宮殿について、その見どころに迫ります。
アルハンブラ宮殿とは?
アルハンブラ宮殿はイベリア半島最後のイスラム王朝であるナスル朝(グラナダ王国)時代に築かれました。ムハンマド1世が宮殿の造営に着手、イスラム建築の最高峰と称され、数多くの観光客が訪れる南スペイン・グラナダの観光名所の1つです。
宮殿内はイスラム文化の特徴であるアラベスク模様(幾何学模様)が多く用いられ、それはそれは幻想的で息を呑む美しさ。
イスラム教徒の輝かしい栄華とその後のキリスト教勢力によるレコンキスタ(再征服運動)完了、、、と激動の歴史に揺れたアルハンブラ宮殿。
そのアルハンブラ宮殿のメインであり、王の居住であったナスル宮殿を中心に見逃したくない観光ポイントをご紹介いたします!
ナスル宮殿について
ナスル宮殿は王の居城・政治の中心でもあり、①メスアール宮 ②コマーレス宮 ③ライオン宮 からなります。
①メスアール宮
ナスル宮殿の中で最も古い時代に造られた部分で、装飾も控えめなのが特徴。
メスアールの間・・・王宮に来訪した者の控室・閣議が行われた場所で、キルスト教徒による征服後は礼拝堂となった場所。
ナスル宮殿に入場後、最初に通る場所です。
黄金の間・・・もとは金箔が施されており、天井はレバノン杉(珍しい木だそう)を用いた寄木細工がとても美しい。
②コマーレス宮
14世紀、ユースフ1世によって造られた政治の中心となる場所。王の権力を示すための様々な工夫がされています。
大使の間・・・塔の内部は高い天井と美しい装飾が広がります。王が謁見する場所で、奥に王座が置かれており、宮殿内で最も大きな部屋となります。
写真で見ての通り、天窓からは外から光が差し込むよう設計されていますが、太陽光が王座に集まるよう造られています。
また、天井はイスラムの天国にある七つの空の象徴だそうで、満点の星空のよう、花火のようにも見えますね。
③ライオン宮
ユーフス1世の子でナスル朝の最盛期を成したムハンマド5世が造った場所で、かつては王や王妃たちの居住スペースでした。
獅子のパティオ・・・中央にライオンの噴水があり、王家専用の空間でした。アーチ型の柱廊が立ち並ぶ美しい空間です。
二姉妹の間・・・獅子のパティオの北側、ナスル宮殿内で最も精巧な天井装飾(ムカルナス・・・八角形のはちの巣のような)が施されており、王妃が住んでいた場所。
鍾乳石飾りがなんとも美しい空間は、何千ものピースを組み合わせて作られています。天井の装飾を際立たせるために天窓がいくつか設けられており、自然光で美しく見えるように調光が計算されています。
ここを見ずして、アルハンブラ宮殿を後にすることはできません!
宮殿内にショップも併設
そして、アルハンブラ宮殿内には“LAGUNA TALLER DE TARACEA”というショップがあり、お土産をかうことができます。
また寄木細工の工程を間近で見学することができるので、ここでしか味わえない経験ができるのも魅力。
外から見る夜のアルハンブラ宮殿は圧巻!
個人的に絶対見て頂きたいのが、夜のアルハンブラ宮殿。
アルハンブラ宮殿をネットで検索をすると、必ずと言っていいほどライトアップされた夜のアルハンブラ宮殿が出てきます。
人気の高さが伺えますね!夜のアルハンブラ宮殿は幻想的でいつまででも眺めていたいと思わせてくれます。
自力で行くこともできますが、ツアーを利用して夜のアルハンブラ宮殿を堪能し、翌日、アルハンブラ宮殿内を訪れるというプランがありますので、そちらをおすすめします(私はJTBのツアーを利用しました)。
アクセス
タクシー・・・グラナダ中心部から10分程。帰りはチケット売り場近くにタクシー乗り場あり。
アルハンブラバス・・・小型のバス。市内の観光名所を巡ります。アルハンブラ宮殿へ向かうC3線はイサベル・ラ・カトリカ広場で乗車可能。
チケットや予約方法・入場については以下をご参照ください。
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